演出ノート

今年に入って…やっぱり演劇がやりたい。
役者でなくても、なんか常に作っていたかった。
だから連続公演なんてやってみることにした。
ただし、いい俳優が見つからなければやーんない!って決めていた。


で、演劇を習慣として自分の生活の中に普通に取り入れたいという気持ちが強かった。
毎月公演をやっていてもいいぐらいな勢い。
それを可能にする企画を考えればいいのだと思った。
で、役者に最小限の負荷にして最大限返せるものは返そうという、いつもの「きれいごと」を並べた。
私もこんな生活スタイルだから、結局、集まってくる人間も常勤で4、5日働いているから稽古日程も夜と土日が中心。


その条件で毎回、毎回、私のオファーをことごとく断る役者を2年ぶりに起用した。
スノーマンのペアを再び組ませてやろう…ふふふっ。
もう頭の中では妄想コンプリート。


そんな中…。
昼間の仕事でめちゃくちゃ忙しくて、ようやく休憩とれたー…飯にいこー…。というタイミングで別の役者からメールがきた。
「電話でお話したいことがあるんですが…。」
なんだよ…。『今から1時間ぐらいなら話せるから今、電話してくれ。』
とメールした。すぐに電話がかかってきて。


「あ。どうも…電話なんて久々で緊張しますね~。どうも、僕です。」


なんていう、相変わらずゆるーい電話がかかってきた。
で。結論。あぁ…出たいんだ。へぇ~。


私は基本的に「出たい!」と自分から主張して、ある程度の役者としの仕事をこなしてくれる人間とじゃないと組まない。
だから、そのときの電話したもん勝ち。


そんなわけで「プツリ」が出来上がったわけだ。
あて書きではない。
「あて書きでしょ?」と言われるために、セリフの言い回しなどを本人がよく言う癖にあわせて変えたりとかはあるが…。
全てではないから「あて書き」ではない。


Mr.Apple以来のペアだったし、そんなに仲がいいキャラでもなかったので…。
どうやったら付き合っている雰囲気がでるのだろうと思い悩み。
普通らしさが欲しかったから役者同士が勝手にふざけているくだりを台本に入れた。

「かまってよ~。」「よしよしすればいいの?」「なんだよ!触るなよ!」

らへん。
まぁ!出来ない!なんて不器用な!と呆れるほど出来てなかった。
だから「あて書き」と言われると「出来てないから違います。」と言いたくなった。


でも、自分が素直に感じているところは非常に上手く読みあげたりする。
「こんな融通のきく男は世の中に俺くらいだという自信がある。」
「あぁ。私のこと大切だって思ってくれている男。今、地球上にいないんじゃない?」
らへん。


本当、役者って面白いし。人って面白いなってこういうときに感じる。
これは私の夏休みの自由研究。みんな私の実験台。
今後も演劇の習慣化に付き合ってもらうことにしようと思う。


余談ですが…。
最近、ボタンごっこが流行っている…。
とめるところは、きちんととめる。第1ボタン。
人気がありすぎて、その場所にいない。第2ボタン。
とめるかとめないか絶対領域の境界線。第3ボタン
いても、いなくても同じな第6ボタン。
第4、5のいい案がうかばないか募集中である。