関西弁の女の子…なんて書いたことなかった。
ワークショップオーディションに来たとき、標準語をしゃべっていた。
「奈良出身」ということは知っていたが、標準語をしゃべるのでキャラクターにも別に反映することせず標準語でやってもらっていた。
台本も標準語で書いてあったし…。
しかし…。
まぁ…。カチカチ。全然、元気がない。
え?なにコレー…なんか…色々といっぱい、いっぱいだし…。
困った。まぁ…困った。
で。
「関西弁でやってくれ。」と頼んだ。
すると、まぁ、いきいきやるじゃないか。どういうことだ!
こうして、あの関西弁の女の子が出来上がったわけだ。
「UNO」も本当は「UNO」でなく、半年前は「麻雀」のはずだった。
女優もそこまで起用せず、俳優4人が「麻雀」で女の話をして、最終的にサスの中に血まみれの金づちをもっている絵を持ってきてやろうとしていた。
第6ボタンのいつものパターンのやーつを入れこもうとしていた。
でも、こうなった。
オファーしようとしていた俳優にものの見事に立て続けに出演を断られたからだ。
でも、結果的にこんな物語に仕上がってよかったと思っている。
女子の2日目。
女子のアレは伝染する!アレの前は食欲がすごい!エロくなる!
などなど…。
十人十色の症状がある。
もっと、そっちの方にも重点をおいて描いても面白かったなぁ~。と、今ふと考えている。
「1日目だとあいまいだけど、2日目だと『決定』するには十分な時間なんだって感じたよ!」
「ポテチかって食べちゃった!」
「普通に起こりえる話しだったからで笑えるところなのに泣いた!」
と言われ。
この物語がいろいろな人に影響を与えるものだったんだなぁ…とひたっている。
もともと10年間くらいこういう形式の物語を描いてきた。
今回は原点に戻ってみたといってもいい。全国で280の団体に上演され続けたスタイルに戻した。
したら、まぁー…。
「今回の作品が1番よかった!」「こっちの方がいいんじゃない?」と言われた…。
うそーん。
やっぱり…10年の力というのは、それなりについているんだろうか?
今後もまた色々なことを試そうと思う。
余談。
エプロンはキャストの青木(きじ)が布だけ買って作ってくれた。
形だけあればよかったのだが、まぁ!そのエプロンが非常に、非常に使いやすくて小屋入り中に。
「きじ!これ、めっちゃ使いやすい!」って何回いったかわからない。
超便利すぎて…店長は男性陣のエプロン(ちょっと長め)を普通に「じゃあ、僕、買います!」
って言ってた。
プロにも認められたエプロン。すげぇ、ミシン技術だな…。